いよいよ最終回。ペアでのインタビューワークと学びの棚卸し「メディコス編集講座 第3期」第6回 |ブログ|岐阜市シビックプライドプレイス

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いよいよ最終回。ペアでのインタビューワークと学びの棚卸し
「メディコス編集講座 第3期」第6回

いよいよ最終回。ペアでのインタビューワークと学びの棚卸し<br>「メディコス編集講座 第3期」第6回

7月から始まった講座もついに最終回です。
最終回のお題は「ペアでのインタビューワークと学びの棚卸し」。
これまでに学んできたことをインタビューワークに落とし込んで棚卸しをしていきます。

今回は1回目のように丸く席を並べてスタート。席順はくじ引きで決め、隣りに座った人とペアワークを行います。

ペアワークに入る前に、スズキコウタさんからインタビューについて、レクチャーを受けました。コウタさんが所属するグリーンズ(Webマガジンを運営)の考えでは、取材とインタビューは似て非なるものだそうです。

コウタさんいわく、事前に決められたことを聞くのが取材であるのに対して、じっくり時間をかけて対話し、“生きた言葉”を引き出すのがインタビューとのこと。企画から離れてしまっても歓迎するくらいの気持ちで臨むのが良いそうです。

とはいえ、企画を立てるのは大事。
企画を立て、インタビュー相手には「取材依頼書」を事前に送っておくのが礼儀です。

どんな媒体に、どのくらいの文章量で、どんな内容を載せたいのか。

取材依頼書は当日の進行を円滑にするほか、相手の不安を取り除く目的があり、相手との良好な関係を築くためにも大切だそうです。

今回は、コウタさんの取材依頼書テンプレートを用いて取材を実践します。
質問の軸は、編集講座で特に印象に残っていることなど3点。他にも仕事や趣味のことなど聞けることはなんでも聞いてしまうペアワークです。

ペアワークがはじまると、皆さんは各々インタビューしやすい場所を探して散り散りに。天気に恵まれたこともあり、メディコスのテラスや、外の並木道のベンチ、隣の市役所庁舎の展望台など、様々なところでインタビューワークが行われていました。
ワーク時間はたっぷり90分。それぞれがお互いのことを時間をかけて聞いていきます。


それぞれの仕事の話をしたり、おいしいお店の個性的な店主について話したり。お互いの思わぬ共通点を発見するペアも。編集講座の話題に限らず、大いに盛り上がったようです。
「大人になってから誰かにじっくり話を聴いてもらう機会はなかったから新鮮。うれしかった」という声もありました。

インタビューが終わって部屋に戻ってきたら、インタビューをふまえて、ペア同士で手書きの手紙を書き合います。インタビューの中で知った相手の活動への期待や、感心したこと、共感したことなどをエールとして手紙にしたためます。真剣な表情で何を書くか悩んでいる様子の受講生もいましたが、「普段手紙をもらうことがないから、楽しみです」という受講生もおり、慣れない作業に苦戦しつつも、楽しんで書いていたようです。

手紙を交換し終えたら、チェックアウトを行います。これまでの回では少人数のグループで講座の感想などを話し合っていましたが、今日は一人ずつみんなの前に出て行いました。

「編集講座の受講生は職業も世代も状況もみんな違うけど、価値観がどこか似ている人が集まっていた。たくさんの人と知り合えてうれしかった」
「課題のために岐阜を調べたら、知らなかっただけで面白いものや、愛情深いものがたくさんあった。もっと岐阜に関心を持って知ることを続けていきたい」
「都会との比較で岐阜のことを見ていたが、そうではなく、根差した生活があるから岐阜が好きなんだと気づいた」


それぞれの気づきや学びがあった様子の編集講座。講座は今回で最後ですが、これから受講生たちは卒業制作に取り組みます。テーマは「伝えたい岐阜の魅力」。
岐阜市に住んだり訪れたりする中での気づきや、メディコスでふと感じる幸せなど、なにげない日常生活の中から生まれる感情を文章で表現してもらいます。チェックアウトの中で、卒業制作に触れる受講生もいました。

「今はなくなってしまった岐阜のお店をまとめて記録に残したい」
「ひとに魅力があるから、まちに住みたくなる。そんなことを伝える文章を書きたい」

その他にも講座で書いた文章をブラッシュアップしたいという人や、岐阜提灯、岐阜和傘などの伝統工芸品について調べてみるという人、行きつけのお店を取材したいという人などがおり、さまざまな岐阜の魅力が記事となって集まりそうです。

メディコス編集講座は「共創」を重視したプログラムを行ってきました。複数人で話し合いながら案を出し、組み合わせ、文章をつくりあげる。ひとりでつくるのとは違った、様々な視点や価値観を取り入れた文章に共創の力を体感していただけたのではないでしょうか?
講座が終わった後も縁が続き、修了生同士で共創した作品ができたら素敵ですね。

 

改めて3期生の皆さん、お疲れ様でした!
皆さんの岐阜での暮らしが卒業制作として文章に編まれ、集まるのを楽しみにしています。

卒業制作はこのブログにも掲載していく予定ですので、そちらもお楽しみに。

 

 

メディコス編集講座第3期の概要は以下のリンクからご覧ください。
岐阜を編み、集める「メディコス編集講座 第3期」