“知らない”も大切な役割。チームが活きる1500字の共創体験「メディコス編集講座 第2期」第2回 |ブログ|岐阜市シビックプライドプレイス

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“知らない”も大切な役割。チームが活きる1500字の共創体験「メディコス編集講座 第2期」第2回

メディコス編集講座第2回の様子

みなさんはチームで文章を書いたことがありますか?
2回のメディコス編集講座では、受講生がチームとなり1500字程度の短い記事の制作にチャレンジ。けれど、書き手の好みや個性が表れる文章をチームで書くなんて無理じゃないか。講座の後半には、そんな先入観を打ち消す共に記事を創り上げる体験が待っていました。レクチャーする講師のスズキコウタさんまずは講師のスズキコウタさんから、WEBマガジン「greenz.jp」の過去記事を例として、文章の構造や制作のプロセスについてレクチャーがありました。

タイトル、トップ画像、導入部分など記事を断片化して、各要素の役割やポイントを解説していきます。タイトルに推奨される文字数や文章量の配分、写真を挿入する位置などの技術的な点に加え、ワクワク感ドキドキ感といった読者に感じてほしい気持ちに、まずは書き手がならないと始まらないという指摘もありました。また、人の心を動かすのは情報ではなく、ストーリーであるとのこと。願望や社会課題の解決など、その主題の主人公がどんな思いを抱き、動いたことで今があるのかという物語です。レクチャーを受ける受講生たち休憩を挟んだ後は、いよいよ複数人で一本の記事を作るワークショップのスタートです。

テーマとするのは各受講生が宿題として提出した記事の企画書たち。各チームに一つずつ割り振られ、一つの企画書からチームの記事へと仕上げるのです。ほとんどの受講生が、誰かと一緒に記事を作った経験など無い中、戸惑いながらもポツポツと言葉を交わし始めました。

企画の提案者から情報を引き出し、写真を集め、伝えたいことは何か、読んだ後にどんな気持ちになってほしいかなど、必要な要素を可視化し整理していきます。それらを穴埋め式のテンプレートに書き込んでいくと、一本の記事になるというわけです。
書記や聞き出し役など、次第に役割分担が進んでいきましたが、テーマについての知識が全くない方も重要なポジションです。初めて情報を得るひとの目線に立ち、知らないからこそできる質問もありました。ただ共感を伝えるということも含め、チームのメンバーそれぞれが考え関わること。その全てが記事の制作に繋がっていました。チームで記事についてディスカッションする様子各チームの発表後には、「突っ込んだ質問をしてもらえたことで、自分の考えの棚卸になった。」、「唸りながら質問に答えていたら、気づけば記事ができていた。」、「文章に落とし込めたのはメンバーの力があってのこと。」など、ひとりの制作では得られない感想を聞くことができました。

1時間という短い作業時間でしたが、追い込まれながらも協力して記事を生み出した活動はまさに共創であり、その過程を共にすることで、誰もが貢献し合う経験を得られたのではないでしょうか。発表する受講生発表する受講生次回の第3回は1か月後の1211日(日)。
受講生ひとりひとりが宿題として書いてくる文章を基にした、校正のワークショップです。

 

メディコス編集講座 第2期の概要は以下リンクからご覧ください。
岐阜を編み、岐阜を集める「メディコス編集講座 第2期」