2024.11.12
バリエーション豊かな写真を撮る
「メディコス編集講座第4期」 第5回
第5回は前回に引き続き、文章作成とは別の側面から記事のクオリティをアップさせる講座を開催しました。
「写真も撮れる編集・ライターになるための、インタビューカットの撮り方」というテーマのもと、写真に焦点を当てています。講師は編集、執筆、撮影などマルチに活躍されている山中散歩(やまなか・さんぽ)さんをお迎えました。
まずは、記事における写真の役割について説明がありました。
写真の役割は主に2つ。「物事を説明する」ことと「相手を触発する」こと。
写真には言葉だけでは伝わりにくい情報を伝えたり、見る人の感情を動かしたりする力があるといいます。
また、山中さんが実際にカメラを持ち、写真の撮り方でどう印象が変わるのか実演してくれました。山中さんの持つカメラとモニターを繋げ、被写体を撮る角度や、距離、背景の選び方のアドバイスに受講生も感心している様子。
特に、記事に合う写真になるかどうかは撮影時には分からないため、バリエーション豊かに撮っておくのが重要とのことです。
説明を受けた後は、どんな写真を撮るかグループごとに企画をつくります。
今回のインタビュー相手はメディコスの職員です。“メディコスで働く人の魅力を伝え、メディコスのファンになってもらう”をテーマにどんな写真が必要か考えます。
「インタビュー中の正面の写真は絶対にほしい」
「仕事場所が受付なら受付の看板と一緒に映っているカットが撮りたい」
など、インタビュー風景やテーマに合う写真を想像しながら案を挙げていました。
絵が得意な受講者が絵コンテをつくり、イメージを共有しているグループもありました。
企画を立てた後は、さっそく撮影です。山中さんのアドバイスを実行するため、インタビュー場所の指定や背景に映り込んでしまう小物を動かすなど積極的に動いていました。
正面、上、下、斜めから。インタビュー中の真剣な表情、笑顔、悩んでいる様子など、さまざまな写真を撮り集めていきます。
標識や仕事道具に注目する受講生もいて、人によって異なる写真が撮れた様子。
約30分の撮影で集まった写真の数は、それぞれのグループで200枚以上!
集まった写真をグループ全員でのぞき込んで感想を言い合いながら、この中から記事に入れるならこれ!という写真を10枚選んでいきます。講座の最後には、写真だけを並べた紙芝居形式でモニターに映し、撮影するときに気をつけたことや選んだ理由を発表しました。
「インタビュー中相手の表情や動きを見つつ、ベストショットを狙い、かつ、周囲の一般の利用者が写りこまないよう気を付ける必要もあって忙しかった」
「ストーリーを考えて写真を並べた。1枚目は打ち解けていない硬い表情で、後半になるにつれ笑顔や動きが大きいものを選んだ」
「テーマの“メディコスで働く人の魅力を伝える”の部分に重きを置いて選んだが、テーマが変われば使える写真も変わると思った」
これまでの文章作成とはちがった感想、気づきがあったようでした。
次回はいよいよ最終回。テーマは「ペアでのインタビューワークと学びの棚卸し」です。
これまでの学びを活かした受講生同士のインタビューワークを行います。
メディコス編集講座第4期の概要は以下のリンクからご覧ください。
第1回ブログ
第2回ブログ
第3回ブログ
第4回ブログ
第6回ブログ