2024.10.10
提案するオンライン校正
「メディコス編集講座第4期」 第3回

第4期編集講座の第3回は、台風の影響がありオンラインとメディコス会場の併用開催となりました。講師の2人と受講者数名はZoomでの参加です。
第3回のテーマは「校正」。
幸いにもGoogleドキュメントというオンライン文章作成ツールを使って、複数人で1つの記事を同時に操作できるため、オンライン参加の受講者も会場の受講者と一緒に校正をしていきました。
校正するには、まず「文章全体をじっくり読む」こと。そして、誤字脱字などの「国語的ルール」で気になるところを修正し、執筆者の伝えたいことが分かりやすいかなどの「文章としての明快さ」を考え、最後に記事読んだ感想や、良かった点、共感した部分を書き込みます。
コウタさんとアシスタントの水野さんが校正の実演をしてくれましたが、みるみるコメントが書き込まれていく様子に、受講生たちは驚きの声を上げていました。
受講生たちは第2回で作成した記事から選ばれた3本を校正します。講師のほかに4グループがそれぞれに校正するため、1本の記事につき5通りの校正原稿が出来上がります。
早速1本目に取り掛かりましたが、受講生たちは他人の原稿に手を入れるという慣れない作業に恐々としている様子でした。
「手を入れすぎると執筆者のクセ(オリジナリティ)を消してしまうのでは?」
と心配する声があり、それに対してコウタさんは、
「校正は指摘ではなく、提案」
と回答しました。
校正されたものが完璧な答えではなく、また、校正はあくまで「提案」であり、それを受け入れるかどうかは執筆者や責任者が決めるのだそう。加えて、最後に感想コメントを書き込むことで、執筆者に提案の意図と応援の気持ちを正しく伝えられるとのことです。
それを聞いた受講生たちは少しずつ、原稿に書き込んでいきました。
2本目や3本目になると、1本目より校正に慣れたようでグループ内での相談も増え始めました。
「今のままだと岐阜市の人にしか伝わらないかも」
「記事の始まりに、テーマの説明を入れてもらおう」
「内容が淡々としすぎている気がする」
「もっと執筆者の感情や想いがあるといいんじゃない?」
「話があちこちの段落に飛んでいるから、1箇所にまとめたいな」
「じゃあこの話題は上のほうにもってこよう」
「でもそうすると下の文章との繋がりが・・・」
情報の肉付けや見出しの順番変更を提案するなど、糖分補給にお菓子を食べながらグループで話し合っていました。
そうして講座が終わるころには、3本の記事を校正し終えました。
後日、Slack(チャットアプリ)でグループごとにどの校正コメントを採用するか決め、完成原稿を仕上げていきます。
編集講座第4期も、もう全日程の半分を終えました。
第1回は書く前の準備として「観察」。第2回は実際に「書く」。そして第3回は書いた後の「校正」。これら3回で記事作成の流れを体験し、次回からは記事のクオリティをさらに高めるための講座が続きます。
第4回は9月21日(土)「書く書く書く~見出しとタイトルをつけてみよう~」
ゲスト講師を迎えて、見出しとタイトルのコツを学びます。
メディコス編集講座第4期の概要は以下リンクからご覧ください。