2021.12.21
インタビュー術のいろは「メディコス編集講座」第4回
世代や職業の垣根を越えて、編集を一から学びなおす「メディコス編集講座」。
前回までの基礎編を踏まえ、今回の第4回から応用編に突入しました。
編集者は取材も上手でなくては、ということで応用編の入口は、取材スキルの肝であるインタビュー術です。いかに取材相手をのせて本気の話を引き出せるか。効果的なツボの押し方が講師から伝授されました。
数あるポイントの一つは、相槌の打ち方。「うなずくだけ」や「ハイの連続」なんてもってのほかで、相手に「ちゃんと聞いてます」「興味あるんです」という気持ちの伝わる相槌が大切であり、その習得には鏡を見ながら声に出して練習するのが効果的とのこと。
「へー、びっくりしました」「信じられない」「見たい!」「聞いたことある」といったワードで相手を気持ちよくさせると同時に、自分の気持ちも上げていきましょう。
そのほかにも、相手へ話を理解していることを伝えるために、話をトレースする“オウム返し術”や、相手の話を別の言葉で言い換える“翻訳術”、分からない部分をちゃんと言葉で伝える必要性や、頭に浮かんだ質問をすぐに伝える勇気の大切さなど、沢山のポイントが伝えられました。インタビューの終盤には、聞いた話をまとめて、“素直な感想”を“素直な言葉”で相手に伝える準備も忘れてはなりません。
浴びるようにインタビュー術の基本を聞いた後は、いざ実践へ。
受講生の前で講師の太田さんがインタビュー術を披露しました。
話を引き出されるのは、フリーペーパー「金華山だより」を10年間にわたって発行し、金華山の魅力を老若男女へ伝え続ける“金華山の表も裏も知り尽くした男”宮部賢二さん。
巧みな質問と受け答えで攻める太田さんと、類い稀なる行動力で長年にわたって蓄積した金華山の裏情報を惜しげもなく披露する宮部さん。掘り出す情報の量が膨大なため、インタビューも長めになりましたが、その内容をまとめてコラムに書きあげるのが、次回の編トレのテーマとなります。
ちなみに、前回の編トレでもコラム作成の課題が出されており、そのフィードバックにも丁寧に時間を使いました。前回からの約2か月間で、各々の受講生が「キラキラのアレコレあの日」をテーマに1000文字程度のコラムを執筆。それらを太田さんが入念に読み込んだうえで、忌憚のないコメントが伝えられました。一つ一つの文章に対する、愛と熱のこもったアドバイスは講座終了後も続きました。
応用編へと進み、文章を実際に書きあげる作業が入るなど難易度がグッと上がりましたが、受講生の反応はむしろ楽しそうで、積極的に質問が飛び交うようになってきました。
次回のリアル講座は、年明けの1月15日(土)。
舞台を柳ケ瀬商店街に移し、フィールドワーク形式の取材で次のコラムの素材を集めます!
メディコス編集講座の詳細は下記リンクからご覧ください。
岐阜を編み、岐阜を集める「メディコス編集講座」