本とともに過ごす散歩道
自由な時間が1日あったとしたら、みなさんはどのように過ごしますか。
ひとりの時間を過ごすのが好きな私は、みんなの森 ぎふメディアコスモス(以下、メディコス)をよく訪れます。なぜなら、好きな本とともに、一日中のんびり過ごせる快適スポットがたくさんあるからです。もちろん、家族や友人といっしょに楽しむのにもよいところです。ここでは、メディコスを拠点として、その周辺で本とともに楽しめる散歩道を紹介します。
◆メディコスに到着、本を調達
メディコスに到着すると、カオカオ広場とハーブガーデンが出迎えてくれます。開放感のある広場は、暑い日にはミストが噴き出していたり、キッチンカーが出ていたりで、ちょっとした非日常の気分が味わえます。まずは、一日をともに過ごす本を選ぶために、メディコス2階の岐阜市立中央図書館に行きます。館内も落ち着いて過ごせますが、借りた本を持って思い切って屋外へ行ってみましょう。
◆せせらぎの並木テニテオで読書
街中にいるのに、自然の緑に囲まれて過ごすことができる数少ないスポットです。夏の暑い日中でも、木陰にある木のベンチに座ると、さわやかな風が通り抜けます。ここに座って本を読んだり、ボーっとしたりするのがお気に入り。日常から解放されるように、自然にこころが癒されます。晴れた日に、家族や友人とおしゃべりして過ごすのにも最適な場所です。休日には家族連れが多く見られます。
◆ランチは市役所大食堂で
お腹が空いたら、メディコス向かいの市役所2階の大食堂がおすすめです。唐揚げやとんかつなどの定食や麺類だけでなく、魯肉飯やガパオライスなどアジアンフードも充実しています。けいちゃん定食やどて煮込み定食など、この地方ならではのメニューもおいしいです。テラス席もありカフェのような雰囲気ですが、ボリューム満点でリーズナブルなところはまさに食堂のよさ。テイクアウトには、「フタが閉まらない出来立て唐揚げ弁当」や「ご飯の見えない出来立て唐揚げ弁当」という嬉しいメニューもあります。
◆岐阜を一望しながら読書のつづきを
お腹が満たされたら、そのまま市役所17階または15階にある展望スペースへ。岐阜北部の街並みを一望できます。遠くに山々が立ち並び、長良川がゆったり流れる景色が感動的。市街地なのに山も川も近くにある岐阜市の豊かな自然が感じられます。ちなみに、真下には向かいのメディコスの屋根も丸見えです。展望スペースには、ソファー席やテーブル、自動販売機もあるので、岐阜の景色を楽しみながら本を読むのもよいでしょう。贅沢な時間が過ごせます。
◆「ぎふまち」へ繰り出そう!
メディコスや市役所の行政エリアと隣接するのが岐阜町エリア。岐阜町は、メディコスから350mほど東にあって、南北にのびる「お鮨街道」一帯を指します。この日は、小麦が薫るシンプルなパンがおいしい「かし是」でクロワッサンやクリームパンを購入してから、その50mほど先の「AND LADY」で甘さ控えめでフワフワのいちごのショートケーキを堪能。両店ともに、店主が選んだ本棚がある「ぎふまちライブラリー」にも参加しているので、ここでも、お買い物やお茶を楽しみながら新たな本に出合うことができます。
◆メディコスに戻る
岐阜町をブラブラした後は、メディコスに戻ります。自宅からメディコスまで来るのはいつも自家用車でという人も多いと思われます。街中のお散歩を楽しむには、駐車場のあるメディコスを拠点にするのがよいかもしれません。なお、メディコスにはシェアサイクルのポートもあります。自転車を借りて、岐阜町方面だけでなく、柳ケ瀬や川原町方面へと散策するのもおすすめです。
ここまで、私のおすすめのメディコス周辺の散歩道を紹介しました。でも、人それぞれの好みやその日の気分によって、数えきれないほど多種多様な散歩道があるでしょう。自分だけのお気に入りの散歩道を探してみては、いかがでしょうか。岐阜を満喫しながら、楽しい休日をお過ごしくださいね。
<書き手>メディコス編集講座 第1期生 小川眞貴子
メディコス編集講座とは、岐阜市の魅力的な情報を集め・発信する担い手育成を目的として岐阜市が開催している講座であり、第1期となる令和3年度には23名が修了し、市民ライターとして活動しています。