“アートをより身近に” 若きアーティストの挑戦 |珍ちんな人|シビックプライドプレイス

interview

No.27

“アートをより身近に”
若きアーティストの挑戦

渡辺 悠太さん

芸術家・画家

1992年 岐阜市生まれ

幼少期より絵を描くことが好きで高校・大学で美術を専攻。卒業後は、アーティストとしてパリ留学や個展、グループ展、ワークショップ、ライブペイントなどさまざまなフィールドで活動。自由な感性と発想で「強く儚い生命のあり方」をテーマに表現している。現在は生まれ育った岐阜市の金華山と長良川の見えるアトリエ(商業複合施設「&n(アンドン)」内)で日々制作に取り組むとともに、子ども向け絵画教室の講師としてアートが生活の中で、身近な存在となる活動に注力している。

    1. 現在のあなたの活動について教えてください

-芸術家・画家を志したきっかけについて教えてください。

もともと小さい頃から絵を描くことが好きだったんです。絵を描いているときが一番無心でいられるというか、自分と向き合えるというか、そんなアートの世界に魅了されて、小学生の時から絵画教室に通っていました。高校の進路を決める際に、美術を専攻すると決めて、そこから芸術家・画家として自分が好きなアートの道へ本格的に進み始めました。

-現在の活動内容について具体的に教えてください。

最近は「命」というものをテーマに作品を制作しています。僕の内側から出てくるエネルギーや日々の生活の中で感じることや考えることを、その日の気分で色を選びながら作品を手掛けています。また、そうした作品の個展・グループ展などの展覧会を中心に活動するとともに、地域の子どもたちに向けたワークショップイベントや絵画教室の講師も務めています。アートと聞くとみなさん「敷居が高い」とか「ギャラリーに入るのも勇気がいる」といったイメージを持つかと思います。僕はそういったイメージを払拭して、アートがより身近な存在に、そして生活の中にアート体験や作品がある環境にできたらいいなという想いで日々活動しています。

 

-活動するうえで大変なことや難しさなどはありますか。

僕は、アーティスト一本で活動しているので、自分の作品が売れないと生活が成り立たなくなってしまいます。だからと言ってお金儲けのために絵を描いているわけでもないので、ここの矛盾をすり合わせるのがなかなか難しいと感じています。今後もアーティストとして活動していくためにも、セルフプロデュースを積極的にしていかなければいけないと考えています。

-絵画教室を通して子どもたちに伝えたいことや想いはありますか。

いろんなものを作ったり想像したりすることの感覚を身につけてほしいと考えています。ただ絵がうまくなるとかではなくて想像力や発想力、もっと言えば人間力みたいなものにまで発展する力を培ってほしいです。絵画教室で身についたことが、普段の生活の中でも役に立ってくれると嬉しいです。

-メディコスで2022年度から開催している市民参加のアートワークショップ(みんなの森の住人たち)にアーティストとしてサポートしていただいています。参加いただきどんな感想をお持ちですか。

メディコスの広くて開放的な場所、みんなと同じ空間で作品を作り上げる体験って僕も含めてなかなかできることじゃないですし、僕たちアーティスト側が勉強になるくらい、いろいろなことを吸収できるイベントだと感じています。参加者のみなさんと一緒になって作品を作れることが非常に楽しくて、それがあのイベントの一番の魅力だと思います

 

これからの野望(目標)について教えてください

あまり知られていないかもしれないですが、岐阜市ってよく探してみるとギャラリーもたくさんありますし、アーティストの方もたくさんいらっしゃいます。アートに触れられる環境は身近にあるので、個展やワークショップなどさまざまな活動を通して、アートで地元の岐阜を盛り上げていきたいと考えています。

あなたの考えるシビックプライドとは?

-渡辺さんにとって岐阜はどんな町ですか。

岐阜は自分が生まれ育った町で落ち着きますし、山と川があって自然が豊かで、いろいろな伝統や文化が根付いている町だと思います。人とのつながりも自然もいいぐらいの距離感で、何でもあって、いろいろなものに興味が湧いて挑戦したくなります。

-岐阜をこんな町にしたいという想いを教えてください。

岐阜市のもっといろんなところにアート作品が増えていってほしいと考えています。「ART LIFE GIFU」というアート企画で柳ケ瀬グラッスルの大きなガラスにみんなで絵を描くワークショップをやったことがあるのですが、手軽にアート体験ができて、まちの風景とアートがコラボするのがとても面白かったんです。そういったイベントが今後もっと増えていくといいなと思うし、心惹かれた作品などをきっかけにアートに関心を持ってくれる人が増えると嬉しいです。

  1. コメント

ぜひ僕のアトリエにも遊びに来てほしいです!どう感じるかは人それぞれですが、アートの楽しさや面白さに触れてもらうきっかけになると思います!

 

取材日 2023/12/20

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