柳ケ瀬に舞う大衆演劇の花 |珍ちんな人|シビックプライドプレイス

interview

No.8

柳ケ瀬に舞う大衆演劇の花

葵 好太郎さん

ぎふ葵劇場オーナー
「劇団舞姫」座長

1979年 横浜市生まれ

色気のある女形から力強い演技までこなす大衆演劇の人気俳優。役者として11歳で初舞台にあがり、巡業を重ねながら約30年にわたり舞台に立ち続けている。2002年に独立し「劇団舞姫」の座長を襲名。2007年には岐阜市の柳ケ瀬商店街に県内唯一の大衆演劇場「豊富座」をオープンし、岐阜を拠点にした活動をスタート。その後、「ぎふ葵劇場」への改称や、柳ケ瀬内で2度の移転を経て、2021年8月に「ぎふ葵劇場」をグランドオープンさせた。岐阜のみならず東京から九州まで、西日本を中心に活躍している。

    1. 現在のあなたの活動について教えてください

柳ケ瀬商店街の映画館が入るビル(シネックスビル)で、「ぎふ葵劇場」のオーナー兼「劇団舞姫」の座長として大衆演劇に出演しています。14年以上柳ケ瀬で劇場を構えてきましたが、劇場を2度移転したので今回が3度目のオープンとなりました。今回は、特に地元の方の声がありましたし、協力してくれる方もたくさんみえたので、同じ岐阜の地で劇場を復活させることができました。柳ケ瀬はかつて多くの大衆劇場が立ち並んだ地域ということもありますので、なにか見えない力に引き寄せられたのかもしれませんね。

大衆演劇といっても初めて聞く方には分かりづらいと思います。生でやっている時代劇と言ったほうが分かりやすいかもしれません。事前にチケットを買わないと見られないと思っている方も多いと思いますが、毎日いつでも見られるというのが大衆演劇で、演目も毎日違います。そして大衆演劇の一番の魅力は、やっぱり親近感ですね。コロナ禍の今は控えていますが、いつもなら舞台と客席が近いのでお客さんと役者が触れ合うことができたり、お客さんのお見送りに役者が劇場の外まで出たりしますので、他の舞台とは違った親近感が得られると思います。

    1. これからの目標について教えてください

    一日でも長く劇場を続けられるよう、努力していこうと思っています。

    そのためにも見に来たことがない人にも是非来てほしいです。とりあえず1回だけでも、映画を見るような感覚で気軽に劇場へ足を運んでください。先入観を持たず、一度自分の目で見て、興味を持つか持たないかを判断していただきたい。必ず興味を持っていただけると思います。楽しみ方としては、初めから掛け声を上げたりするのは難しいので、他のお客さんと一緒に手拍子を打つなど、自然な動きが生まれればよいかなと思います。

    1. あなたの考えるシビックプライドとは?

    全国を周ってきた中でも岐阜はとても住みやすい街だと思います。関西からも関東からもアクセスしやすい場所にあり、水は綺麗で美味しいですし、僕は城下町の雰囲気が結構好きなのでそこもすごく良いところですね。

    また、劇場をオープンする際には地元の方々に色々とご協力をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。いわゆる人情のお付き合いですかね。その恩に応えるためにこの地で僕ができることは何かと言えば、劇場にお客さんを呼ぶことであり、柳ケ瀬の中をたくさんの人々に歩いてもらえたらいいなと思っています。

    1. コメント

    これまで大衆演劇を見たことがないという方がいらっしゃいましたら、是非、一度お気軽にぎふ葵劇場へ見に来てください。大衆演劇という文化を知っていただき、さらには知らない方を連れて一緒に楽しんでいただきますよう宜しくお願いいたします。

  1. 取材日 2021/8/25

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