第41夜「蓑虫山人、美濃に帰るー元祖アドレスホッパーは故郷をどう捉えたかー」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第41夜「蓑虫山人、美濃に帰るー元祖アドレスホッパーは故郷をどう捉えたかー」

2021年12月17日(金)
19:00〜20:30

おとなの夜学は、「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。
今回のテーマは『蓑虫山人』。

ゲスト

廣瀬 良倫さん(護国之寺の次期住職)
望月 昭秀さん(縄文ZINE編集部、蓑虫山人評伝『蓑虫放浪』著者)

おとなの夜学Webサイト

開催概要EVENT INFORMATION

第41夜「蓑虫山人、美濃に帰るー元祖アドレスホッパーは故郷をどう捉えたかー」

開催日時
2021年12月17日(金)
19:00〜20:30
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス 2階
岐阜市立中央図書館
シビックプライドライブラリー
参加費
無料
定員
会場観覧20名、Zoom観覧500名
申込方法
11月17日(水)午前9時受付開始
申込先:おとなの夜学Webサイト
http://otonanoyagaku.net
※会場観覧は、岐阜市立中央図書館(総合カウンター)及び電話でも受け付けております。
電話058-262-2924
主催
岐阜市立図書館
その他
<参加資格>中学生以上 ※お子様連れはご遠慮下さい。
<オンライン配信について>Zoomによるオンライン配信参加を希望の方は、おとなの夜学Webサイトよりご予約下さい。当日オンライン配信URLをメールで送信します。
※Zoom視聴環境のない方はご参加できません。また、Zoom視聴環境に関するお問い合わせにもお応えできませんので、ご了承ください。

掲載日:2021.11.09

レポートEVENT REPORT

蓑虫山人流・自由と出会いを楽しむ生き方

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第7期2回目を令和3年12月17日シビックプライドライブラリーで開催しました。

 今回のテーマは「蓑虫山人(みのむしさんじん)」(本名:土岐源吾)。江戸時代後期に岐阜・安八で土岐家の妾の子として生まれた彼は14歳で家を出て65歳で生涯を終えるまで、日本各地を放浪します。住処を定めることなく折りたたみ式のテント「笈(おい)」と共に過ごした彼の旅路には絵が欠かせず、その絵の中にはいつも蓑虫山人本人の姿がありました。
おとなの夜学第41夜写真全体
 20代の頃、九州で幕末志士たちと交流した(本人談)他、42歳の時に東北で公園づくりに携わり、後年は縄文時代の土偶に目覚め在野の研究者として活躍した記録が遺されています。
 晩年、彼は滞在先の笠松で人々から絵と引き換えに竹を募り、車輪付きの動く籠庵を建てました。そして、終の住処に定めた長良志段見まで約16キロの道中を大勢の人に引っ張られて移動し、まちの人たちと盛り上がった夢のような話も遺されています。
 縄文時代のことを調べるうちに蓑虫山人にたどり着き、その足取りを追いかけてきた望月さんは「彼の絵には、宴会に同席した人の顔や名前が一人一人描かれており、おもてなしの心にあふれていた」と語ります。また、蓑虫山人が立ち寄った護国之寺の次期住職・廣瀬さんは「彼の絵は貴重な郷土資料になり得る」と絵が持つ魅力を語りました。
 蓑虫山人のお金を持たずとも人を巻き込み楽しむその生き様は自由で、何者にも囚われないあり方を示してくれるようです。
おとなの夜学第41夜ゲスト写真

 

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