第17夜「幻の金華山焼きと、美濃古陶 ~陶片に魅入られたへうげもの~」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第17夜「幻の金華山焼きと、美濃古陶 ~陶片に魅入られたへうげもの~」

2017年12月21日

おとなの夜学は、
「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。

今回のテーマは「幻の金華山焼きと、美濃古陶」

ゲスト

交田 紳二(陶芸家)
英次郎(古美術蒐集家)

開催概要EVENT INFORMATION

第17夜「幻の金華山焼きと、美濃古陶 ~陶片に魅入られたへうげもの~」

開催日時
2017年12月21日
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス
主催
岐阜市立図書館

掲載日:2021.02.15

レポートEVENT REPORT

20171221おとなの夜学の様子ゲストは、岐阜市長良で窯を運営している交田紳二さんと、
古美術蒐集家として骨董雑誌への寄稿やブログが人気の英次郎さんです。
陶片に魅入られた、ふたりのへうげものによる熱いトークが繰り広げられました。

実は岐阜の焼物の歴史は古いって、ご存知でしたか?
なんと現在の岐阜市岩田辺りで八世紀のものと思われる「美濃国」と刻印された須恵器が出土しているのです。
老洞窯で焼形され、奈良時代の物流の拠点がここにあったのでは?とロマンが広がるお話から今回の夜学は始まりました。

織田信長公といえば岐阜の地で楽市楽座を開いたことは有名ですが、
その楽市楽座で陶工の税金を免除して保護をしていました。
当時、「茶碗一つに城一つ」と言われるほど武将にとってたしなみの一つだった茶道。
信長公は美術茶陶を生み出すため、産業としての陶芸を支援していたのです。
信長公もまた、陶片に魅入られたへうげものの一人だったのです。

また、江戸時代末期以降、安藤百曲や横山鈴翁など有名な陶工がこの地に数多く現れます。
また明治~昭和初期には土産物として売っていたであろう、鮎カゴを模した美濃焼も見つかっています。
交田さんによると、岐阜では古くから、窯を持つことができるお金持ちが多く、
買っていく観光客も多かったことから、陶器産業が発達していったのではないか、とのこと。

イベントの最後には英次郎さんのコレクションを手に取って見せていただきました!
貴重な品々を前に会場はおおいに盛り上がり、時間ぎりぎりまで骨董談義に花が咲きました。

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