第47夜 その時 岐阜が動いた |イベント|シビックプライドプレイス

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第47夜 その時 岐阜が動いた

2023年8月25日(金)19:00~20:30

【会場観覧は満席となりました。たくさんのお申込みありがとうございました。Zoom観覧は引き続き募集中です】

明治の旦那衆・戦後復興のハルピン街から令和の岐阜を考える

明治・大正の頃、町全体の発展や民衆の暮らしに心を寄せ、行動を起こしたのは旦那衆でした。彼らが目指した「岐阜」とはどんなまちだったのでしょう。
時代は移り戦後の岐阜市、岐阜駅前にハルピン街と呼ばれる「市」が立ちます。この「市」によって、まちはどのように変わっていったのか。世の中が大きく動いた激動の近代岐阜。明治・大正・昭和・戦後岐阜のまちの成り立ちを、二人のゲストによるリレーで紐解きます。

 

ゲスト:出村 嘉史さん(岐阜大学 社会システム経営学環 教授、一級建築士)
   石榑 督和さん(関西学院大学 建築学部 准教授)

おとなの夜学Webサイト

開催概要EVENT INFORMATION

第47夜 その時 岐阜が動いた

おとなの夜学第9期第47夜チラシ裏面
開催日時
2023年8月25日(金)19:00~20:30
場所
岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー
(岐阜市司町40-5 みんなの森 ぎふメディアコスモス2階)
参加費
無料
定員
会場40名(満席のため受付終了)/Zoom視聴500名
申込方法
8月2日(水)より受付開始。
おとなの夜学特設サイト:https://otonanoyagaku.net/または、中央図書館の窓口・電話にて受付
主催
岐阜市立図書館
その他
<参加資格> 中学生以上。お子様連れはご遠慮ください。
<オンライン視聴について>
※PC・スマホ・タブレットなどを使用し、ご自宅などで視聴していただきます。
※テレビ会議システムZoomを用いたオンライン配信を行います。当日オンライン配信URLをメールでお送りします。
※通知メールが不着だった場合、ご視聴頂けない場合がございますので必ず有効かつご確認可能なメールアドレスをお知らせください。
※Zoom視聴環境のない方はご参加できません。またZoom視聴環境に関するお問い合わせにもお応えできませんので、ご了承ください。

掲載日:2023.08.02

レポートEVENT REPORT

「まち」は誰のものなのか 官民協働の本来

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第9期1回目を令和5年8月25日に開催しました。
 明治から戦後にかけて岐阜のまちはどのようにつくられていったのか。景観の研究者である出村さんと、闇市を研究している石榑(いしぐれ)さんとともに、これからの岐阜について考えました。 

はじめに出村さんから明治から戦前にかけての岐阜市中心部の成り立ちについて、お話を聞きました。当時の「公共事業」は行政主導ではなく、まちの有力者、いわゆる旦那衆が主導して行う、現代とは真逆の形が主流でした。ただ旦那衆の中でも、保守派や改革派など派閥間で対立が生まれたそう。こうした対立は、より良いまちにしていこうという中で生まれるものであり、現代においても、みんなで話し合いながらまちづくりをする過程に通じる重要なポイントである、と出村さんは言います。

 

おとなの夜学47夜会場写真01

 

 続いて、今現在も現地でフィールドワークを続けている石榑さんから、その成果とともにハルピン街や闇市についてお話しいただきました。ハルピン街とは、第2次世界大戦後、岐阜市駅前に北満州からの引揚者が多く集まり開かれていた市場のこと。戦後の闇市に、北満州からの引揚者が多く流入したため、行政は中心市街地8か所に公認市場を設け、一帯がハルピン街と呼ばれるようになりました。昭和50年代頃、ハルピン街の人々は繊維業に集団転業し、人が多く集まる国鉄沿いに移動して現在の繊維問屋街へ繋がっていったそうです。

 

おとなの夜学47夜会場写真02

 

 当時の暮らしや活動がわかる記録や写真から、人々は自分たちが住むまちをどのようにつくっていくか、まちづくりを自分事として考え、行動していたことが分かりました。現代においては行政が主導して行うまちづくりが主流となっていますが、「まち」は誰のものなのか、また、まちづくりとは何かについて、改めて考える機会となりました。

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