体感型ベイビーシアター「MARIMO」 |ブログ|岐阜市シビックプライドプレイス

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体感型ベイビーシアター「MARIMO」

体感型ベイビーシアター「MARIMO」

ベイビーシアター「MARIMO」。
赤ちゃんと劇場?まりも?…タイトルからはイメージが湧きにくいかもしれません。
その実際の内容はというと、2歳未満の乳児と保護者がパフォーマーの演劇を見ながら、マリモ(毬藻)のクッションで自由に遊んだり動き回ったりして、大人と子どもで見る・聴く・触れる感覚を思いのままに楽しむ「体感型シアター」です。
ポコポコと水の中にいるような音楽、笑ったり驚いたり様々な表現をするパフォーマーの表情や動き、それを一緒に見る大人や他の子どもたちの反応、それらは参加する子どもたちにとって初めて感じるものばかりです。こうした体験は調和のとれた豊かな人間性を育むことにつながると云われていて、このベイビーシアターは名古屋にある「劇団うりんこ」さんが東海地方の各地で公演をしています。

そして、8月の終わりに開催されたメディアコスモスでの公演。15組の親子に参加していただきました。カーテンで仕切られた一風変わった会場に入り、最初はこわ張った表情をしていた子どもたち。公演が始まると、パフォーマーの動きにくぎ付けになり、その後は会場の柔らかい雰囲気に溶け混むように徐々に自分も動き回ったり声を発したりと、コロコロ転がるマリモの世界に入り込んでいく様子が印象的でした。
参加した保護者からは「家にいる時と違った刺激を味わっている様子だった」「不思議な感じとコロコロしたマリモの感触が楽しそうだった」あるいは「いつもうつ伏せにすると泣いてしまうが、今日は楽しそうに公演を観てずっと首を持ち上げていて本当に驚いた」といった感想を伺いました。また、「コロナ禍で外出を控えていたが、観劇は家ではできない体験をたくさんできるので、これからは色々と参加してみたい」と感じた方もいらっしゃいました。
私たちメディコスのスタッフも会場の場の空気感と同化するように、子どもたちと同じ高さの目線で寝そべりながら演劇の様子を見守り、参加された皆さんの笑顔を見つめる中で、改めて演劇の魅力と可能性を感じる1日となりました。