第19夜「笑って学ぶ岐阜の落語 ~落語の祖安楽庵策伝のお噺会~」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第19夜「笑って学ぶ岐阜の落語 ~落語の祖安楽庵策伝のお噺会~」

2018年2月19日(月)

おとなの夜学は、
「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。
今回のテーマは「笑って学ぶ岐阜の落語」

ゲスト

桂 鷹治(噺家)
土山 公仁(岐阜市歴史博物館学芸員)

開催概要EVENT INFORMATION

第19夜「笑って学ぶ岐阜の落語 ~落語の祖安楽庵策伝のお噺会~」

開催日時
2018年2月19日(月)
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス
主催
岐阜市立図書館

掲載日:2021.02.15

レポートEVENT REPORT

20180219おとなの夜学の様子今年で15回目を迎える『全日本学生落語選手権策伝大賞』。
現在の岐阜市三輪に生まれた安楽庵策伝がさまざまな落とし噺を集めた「醒睡笑」を著し、
「落語の祖」といわれるようになったことを顕彰して始まった学生落語家の登竜門ともいえる大会です。

まずは土山さんから、安楽庵策伝についてお話していただきました。
策伝の著した醒睡笑は「眠気を覚ます笑い」という意味ですが、
「現代人にとっては簡単に笑えるものではない」と土山さんはおっしゃいます。
というのも、この醒睡笑で扱われるのは様々な方面に対する高い教養があって初めて「なぜおかしいのか」理解できる『笑い』。
広く一般を対象にしたというよりは一部の教養のある人を相手にするもので、現代の落語とは大きく異なるものだったそうです。
土山さんから策伝の説いた醒睡笑や策伝の出自などに関する新たな見解なども聞き、
その歴史が分かったところでいよいよ現役の落語家・桂鷹治さんによる落語の実演。
2席落語を演じてくださいました。
「学生さんが図書館で勉強しているのを見ながら落語をするのは初めて」とおっしゃっていましたが、
閉館前に流れる『蛍の光』の“逆境”も笑いに変えつつ「子ほめ」と、
醒睡笑に原話のある「平林」の2席を現代風にアレンジして演じてくださいました。
落語と図書館という普段は交わることのないものが交わり、
会場全体が大きな笑いに包まれる、楽しい学びの時間となりました。

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