何気ない日常の風景を“観察”するまち歩きライターの教室メディコス編集講座第5期 第2回 |ブログ|岐阜市シビックプライドプレイス

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何気ない日常の風景を“観察”する
まち歩きライターの教室メディコス編集講座第5期 第2回

何気ない日常の風景を“観察”する<br>まち歩きライターの教室メディコス編集講座第5期 第2回

2025年度の「まち歩きライターの教室(メディコス編集講座第5期)」。第1回から1週間後に開催された第2回と第3回はスズキコウタさんと水野淳美さんが講師を務めます。ふたりはメディコス編集講座の第2期から関わってくれている頼もしい仲間です。

コウタさんたちの自己紹介の後、編集において「観察」とは何か、まずそのレクチャーから講座が始まりました。

いきなり文章に着手するのでなく、観察を経由してコンテンツをつくる。その価値は、「“あなたにしか書けない”が見つかる」こと。

観察する対象に対して、触ってみたり、食べてみたり、元々知っていることを書き出します。そうすることで自分がどんな知識・経験・意見・感覚・仮説を持っているのか可視化されるのだそうです。

まず、「岐阜城」を対象に観察の練習をすることになりました。
受講生たちは円形に並べられたイスに座り、岐阜城と聞いて思い浮かぶことをコウタさんたちに伝え、それを水野さんが書き取ったメモを並べていきます。

「高校生のデートスポットのイメージ」
「威圧感がある。守りが強固そう」
「長野県出身の身からすると、標高が低く感じる」

「岐阜城に関することなら何でも制限なく思いついたことを発言してください。」そんなコウタさんからの提案の結果、メモはどんどん増えていき、集まった言葉は身近にいるからこそ出るものもあれば、移住してきたから感じるものなど、その人だからこそ出てきたものが多くありました。

WebやAIで情報がすぐに得られる昨今ですが、感想や体験は自分の内から出てくるものです。そういった言葉が、自分にしか書けない文章の基礎になります。

観察の重要性を学んだところで、実践として3つのグループに分かれてまちに繰り出し、気になったものを観察してきます。
A班とB班は伊奈波町界隈へ、C班はメンバーの1人が気になっているという、とあるお店へ行くことになりました。

気になる表示や建物、お店など。見つけたら立ち止まってグループメンバーと知っているか話したり、写真を撮ったり、普段なら通り過ぎてしまう何気ない日常の風景を、ゆっくりと歩きながら観察しました。

まちを歩いたのはちょうどお昼ごはんの時間。見つけた美味しそうなお店に立ち寄ってご飯やおやつを食べることに。グループメンバーとの話も盛り上がり、まちのことも受講生同士のこともより深く知ることができたまち歩きとなりました。

教室に帰ってきたら、見つけたことや思ったことを付箋に書きだしていきます。そうして集まった言葉を整理して、グループメンバーそれぞれが知っていること、思ったことを共有しました。

観察した結果をグループで共有したら、いよいよ作文です。集まった言葉の中から、核となる言葉をいくつか選び、文章をつくり上げていきました。

文章は普段は一人で書くもの。
それがこの講座ではグループで1本のブログをつくるため、どのように書き進めたらいいのか戸惑うグループも。そんなグループにはコウタさんから
「話し合いながら作る、起承転結をそれぞれ別の人に分けて後からくっつける、全員別々に仕上げて仕上がったものから良さそうなものを選ぶ、といった方法もあります」
とアドバイスがありました。

「アップの写真が使いたいんだけど、自分で撮ったのは影がかかってる」
「こっちの写真ならどう?」

「店主が面白い人だったから、もっとスポットあてて書きたいなぁ」
「とすると今は締めの文がお店の紹介になっているから、ちょっと変えようか」

話し合いながら文章を書き進めていきましたが、ここでタイムアップ。一旦、クラス内で作文を進めるのは一区切りとし、グループごとにZOOMやSlack上でそれぞれが時間をつくり話し合いを続け、次回までに完成を目指すことに。どんな原稿が出来上がるのか楽しみです。

 

次回第3回は11月24日(月・祝)です。
テーマは「校正」。
グループで書き上げてきた原稿を、みんなでチェックをし、よりよいものへと高めていきます。

 

メディコス編集講座第5期の概要は以下リンクからご覧ください。
https://medicos-cp.jp/event/lectures/p9304/

 

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