インターホンからはじまるショッピング。ぎふメディアコスモス近くにある「サクラダ ハラール フードストア」異国の味、この街で発見! |ブログ|岐阜市シビックプライドプレイス

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インターホンからはじまるショッピング。ぎふメディアコスモス近くにある「サクラダ ハラール フードストア」異国の味、この街で発見!

インターホンからはじまるショッピング。ぎふメディアコスモス近くにある「サクラダ ハラール フードストア」異国の味、この街で発見!

メディアコスモスから歩いて約5分。静かな住宅街に少し変わった看板をかかげひっそりと佇んでいるのが「サクラダ ハラール フードストア」です。

店舗の入口は2階。赤と白の電球で“OPEN”と書かれたサインが、陽気に手招きしているみたい。

しかし店内が見えず、最初の一歩がどうしても踏み出せない。
まずは「ベルを鳴らしてください」ということらしいのですが……。

「メディコスのそばに海外の食材店がある!」

この一言から始まった私たちの取材は取材者Aが海外で暮らしていた頃、現地にある日本/アジア食材店は「頼みの綱」だった、という話からでした。
岐阜に住む外国人の「頼みの綱」であろう、このお店をみつけた時、どんな世界が広がっているのかなと興味が湧いたのです。

ここは頑張りどころ。

恐る恐るインターフォンを押すと、やわらかい日本語で「どうぞ」と返事が返ってきました。当然のことですが、入るしかない状況にドキドキが止まりません。

階段を上がって扉を開けると、無造作に並ぶ大人と子どもの靴。

「海外の人向けのショップ」でありながら、「靴を脱いで上がるという日本の生活文化」とが混ざり合ったちぐはぐさがなんとも面白くて、

——民家の玄関やん!

と、思わず心の中でツッコミを入れてしまいます。
プライベートな空間に踏み込むような居心地の悪さを感じながらも、お店として使われている一室に入ってみましょう。
私たちを取り巻く雰囲気が、メディコスの近所からどこか知らない異国の店内へパッと変わりました。

移住者にとって大切な商品たち

お店の棚に並んでいたのは、スパイスや調味料・お菓子・パスタにお米など。食肉類も含む冷凍食品はもちろん、歯磨き粉や制汗剤などの日用品までもが、手に取りやすい価格で揃っています。
お店の中にあるのは全て、ハラール対応商品。「ここに来れば、暮らしに必要なものを安心して整えられる」と感じる空間でした。

じっくりと眺めているうちに、ここが岐阜に住むイスラム教の方々にとって「食と文化を守るライフライン」であることが、少しずつ実感として湧いてきます。

「日本人もお菓子を買いに来ますよ」と流暢な日本語で話してくれたのは、パキスタン出身で日本に帰化して5年目(日本国籍取得済み)になる店主のウマルさん。何かわからない商品の説明もしてくれました。

会話をしていて緊張がほぐれてきたところ、さらに心を掴まれたのがお気に入りの毛布を抱えて店内に姿を見せた店主のお子さんの存在です。

「彼女は毛布が手放せないね。特にこの赤い毛布がお気に入り!」
と、話すウマルさんの表情はとても穏やかでした。

「かわいい小さな店員さん」がいる様子は、異国の食材店でありながら、昔の定食屋で、店主の子どもが店の隅にいる “古き良き日本の温もり” を感じる光景でした。

「また来てね! メディコスのイベントにも出たいからいつでも呼んで!」
私たちがお店を出ると、階段の踊り場から爽やかな笑顔で大きく手を振ってくたウマルさん。
その見送ってくれた姿を見て、勇気を出して入ってみてよかったと温かい気持ちになりました。

実は身近な外国人

移住や労働のため日本へ来ている外国人は年々増えており、実は今、岐阜市でも人口の約3%(*1)となっています。
多様な外国人が同じ街で暮らし始め、目に入るようになった輸入食品店は、

・各国の独特な雰囲気
・読めない文字
・言葉が通じるか不安
・味の好みの不一致

こんな理由で、興味はあっても「やっぱり帰ろうかな」と引き返したくなるかもしれません。

今回、私たちが取材した「サクラダ ハラール フードストア」は、イスラムの人にとって「祖国とつながる心の居場所」であり、単なる食材店ではなく“安心のインフラ” でした。

取材中に購入した大豆のお煎餅のようなもの、唐辛子が振り掛けられたスナック、そしてチョコレートバーといったお菓子を味見してみました。
はじめて意識して口にしたハラール認証の食べ物は、

「あれ、おいしい」
「これ、いける」

と親しみを覚え、この味を楽しむイスラムの人々が身近に感じられました。
異文化を知るということは、特別な旅だけではなく「相手の日常を知ること」なのかもしれません。
これから店舗を大きくしていきたいウマルさんは、日本人のお客さんにもどんどん来てほしいそうです。

せっかく身近にある異文化、インターホンを押して体験してみるのも面白いのではないでしょうか。

 

 (*1)引用:岐阜市公式ホームページ 令和6年6月末時点

基本情報
⚫︎サクラダ ハラール フードストア
公式Instagram
https://www.instagram.com/sakuradahalalfoodstore/

住所 : 500-8077 岐阜県岐阜市伊吹町1丁目-12
地図情報 : https://share.google/ggfG75cOe8s7sY81k
営業時間 : 平日9:00 – 20:30 土日9:00 – 22:00
電話番号 : 090-9917-6633


※この記事は、「メディコス編集講座」第5期の講座の一環として受講生が制作しました。
 c班執筆:秋澤月枝、北村ちか、小島三奈、杉山章、広瀬恭子、水沢ちえ、森麻奈美

メディコス編集講座とは、岐阜市の魅力的な情報を集め・発信する担い手育成を目的として岐阜市が開催している講座であり、令和7年度の第5期までに103名が修了し、市民ライターとして活動しています。