若旦那会による地歌舞伎の魅力とは! |珍ちんな人|シビックプライドプレイス

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No.1

若旦那会による地歌舞伎の魅力とは!

山本 慎一郎さん

ぎふまちライブラリー 店主
山本佐太郎商店 代表

明治9年創業、岐阜県岐阜市で140年余年続く老舗 油屋「山本佐太郎商店」4代目。南山大学経営学部を卒業後、23歳で家業を継ぐ。現在は業務用卸問屋として様々な油や粉、調味料を取り扱い、東海エリアを中心に約500店舗と取引を行う。和菓子職人まっちんと出会い、油屋の新しい価値を生み出そうと全国に向けて『大地のおやつ』を発売する。和食レシピサイト白ごはん.冨田ただすけさんと、だしやふりかけなど販売する。オーバーオールとキャスケット帽がトレードマーク。庶民派から高級店まであらゆるジャンルの飲食店を巡りSNSで発信しているグルメ情報には、厚い信頼を寄せる人が多数。

あなたの活動について教えてください

 

岐阜市で140余年続く、老舗油問屋「山本佐太郎商店」の4代目をしています。最近では、新商品として、鮎の形のあられと有機ピーナッツを長良川川底の石に見立てた「あゆピー」を開発しました。
それだけではなく、若旦那会(岐阜市に在住し、岐阜市で商売をしている男性の集まり)で地歌舞伎に取り組んでいます。
昔、伊奈波神社には芝居小屋があって、多くの人が集まって地歌舞伎を楽しんでいたんです。その風景が時代と共に失われてしまうのがもったいなくて。次世代が憧れる舞台を作って伝統文化を継承しよう、と若旦那会総勢17名で取り組んでいます。
鳳川伎連さんが台本の提供や指導を行ってくれ、かつらや着付けはプロの方にお願いしています。お客さんのおもてなしはメンバーの奥様や友人達が行ってくれ、60名ほどが舞台に関わっています。

毎年300人ほどの方が見に来てくれ、「油屋―!」などと言いながら見得を切るときにおひねりがとんできます(笑)。岐阜祭奉賛という形で毎年4月に公演を行います。今年はコロナ禍で延期の予定ですが、7月にぎふ清流文化プラザで「鳴神」という演目の公演を行う予定です。地域の応援を受けて成り立っている歌舞伎ですので、是非みなさん見に来てくださいね!

これからの野望(目標)について教えてください。

 

自分たちの子どもたちが自主的にお囃子や演者として舞台に関わってくれるなど、次世代へのいい影響が出ていると感じています。これからも地域を大事にして、次世代が憧れる舞台にしていきたいですね。ポストコロナを見据えて配信なども考えていますが、地域の方を一番大事にしていきたいと思っています。

地歌舞伎は岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会の方などがゲストで出演してくださることもあります。コラボすると新たな関係性が生まれます。これからも色んな団体とコラボしていきたいです。
なによりも、地域って世代ごとの役割があると思うんです。でもなかなか交流ができる場がない。この地歌舞伎が様々な世代の交流の場になってほしいと思っています。

 

あなたの考えるシビックプライドとは?

 

「境界をなくすこと」、がシビックプライドにつながっていくのではないでしょうか。メディアコスモスがこんなに愛されているのは、様々な境界がないからだと思っています。
境界をなくすこと、それは連携をしていくことでもありますし、対話と寛容さと楽しむ気持ちを大事にしていくことだと思います。

 

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岐阜の新名物あゆピーもよろしくお願いします!

取材日 2021/2/16

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