人と人をつなげるデザインの力 |珍ちんな人|シビックプライドプレイス

interview

No.9

人と人をつなげるデザインの力

今尾 真也さん

株式会社リトルクリエイティブセンター代表取締役
デザイナー

1985年 各務原市生まれ

名古屋造形大学で製品デザインを学び、東京のデザイン会社へ就職。数年後、ふるさとの岐阜へ戻り、縁があった岐阜市の柳ケ瀬商店街でデザイン事務所を開く。2014年に同級生と3人で株式会社リトルクリエイティブセンターを創業。オリジナルブランド「ALASKA BUNGU」やローカルメディア「さかだちブックス」、東京・上野のカフェ&ショップ&イベントスペース「岐阜ホール」なども運営。2021年からは岐阜県産品のアンテナショップ「THE GIFTS SHOP」の運営もスタート。その他、ショップやまちのブランディング、古民家カフェのプロデュースなどにも若い感性を発揮。

    1. 現在のあなたの活動について教えてください

現在は、リトルクリエイティブセンターというデザインや編集、ブランディングなどを行う会社を経営しています。今年(2021年)2月からはJR岐阜駅に隣接するアクティブG内にある「THE GIFTS SHOP」の運営を任され、岐阜県の魅力的なものを揃えて県内外に広く発信しています。ここでは、ただ商品を販売するというよりも、どちらかというと商品を通してストーリーや人を紹介していきたいという思いが強いんです。
その原点は、柳ケ瀬商店街にある「やながせ倉庫」にあります。2007年にデザイン事務所として「やながせ倉庫」へ入居することになったのですが、仕事もお金もない中、オーナーさんに柳ヶ瀬商店街の人たちを紹介してもらって、お店のチラシのデザインなどをやらせていただいたのが始まりでした。おかげで柳ケ瀬をはじめ、岐阜でたくさんの魅力あふれる面白い人たちに出会うことができました。そこから、もっと多くの人にこの魅力的な人たちを紹介したいという思いで「さかだちブックス」というローカルメディアを作ることになり、それがどんどん広がって今の仕事につながっています。
柳ケ瀬商店街で開催される「サンデービルヂングマーケット」にも、前身となったイベント「ハロー!やながせ」のときから、ロゴマークやチラシのデザインなどで立ち上げに関わっています。デザインというのは、好きな絵を描くようなデザイナーの自己表現では決してなくて、お店と来てもらいたいお客さんをつなげる役割なんだと思うんです。一般的なデザイン事務所は、内容やターゲットが決まった上で仕事をお願いされることが多いのかなと思いますが、うちは企画段階から一緒に考えるスタイルが多いですね。最初の段階から一緒に参加して、一緒に考えて、ターゲットを絞りながらデザインを通して伝える方法を考える。特に、そのデザインを見たときに面白そうだなとか、行きたいなと思っていただけるように努めています。“サンビル”を立ち上げた時も、どういうイベントにしようか、どういう作戦でいこうかと商店街のみなさんと一緒に話し合いました。本当に一緒に考えながらでしたね。
誰かがお店を立ち上げるときも、お店の名前やアピールポイントを考えるところから参加させていただくことが多くて、オープンするときは1週間くらい前からそのお店のオーナーさんと同じくらい不安になりますが、実際にオープンして、来てほしいお客さんに来ていただいたり、うまくいったときには喜びとやりがいを感じますね。

 

  1. これからの野望(目標)について教えてください

リトルクリエイティブセンターは、まちづくりをしている会社だと思われることがあるんですけれど、自分自身はそういう認識がなくて、“人が集まったときにそれがまちになる”と考えています。人それぞれに課題があって、人と人とのつながりで解決していく。僕らはデザインを通して、何よりもそこに住んでいる人たちに喜んでほしいという思いでやってきました。派手な目標とかはないんですけど、これまでも色々なことをやらせてもらって、たくさんの人と関わることができて、今もとても満足しています。でも、岐阜には面白い魅力的な人たちがまだまだたくさんいるので、これからもそういう人たちと関わりながら、一緒に考えて、一緒に面白いことをやっていきたいなと思っています。

 

  1. あなたの考えるシビックプライドとは?

シビックプライドって目に見えにくいものなので、具体的に表現するのは難しいですが、それぞれが自分の中に持っているものだと思います。みんなが岐阜のまちを好きになったり、興味を持ったりすることで、それぞれの生活が楽しくなったり、暮らしが良くなったり、今まで見えていなかったまちの見え方ができたりして、文化の向上につながるのかなと思います。だから、どんどん自分が住んでいるまちを好きになってほしいですね。
たとえば、岐阜を離れて東京とかにいると、岐阜の情報がないことで逆に興味が湧くことがありますよね。そこに暮らしているとなかなか見えなくなっていることもあると思いますが、岐阜には良いところがたくさんあります。自然が多くて、でも都会の部分もあって、非常にいいバランスです。でも、やっぱり1番は人だと思います。僕が好きだなと思う面白い人たちが多くて、そういう人たちが集まっている岐阜が好きですね。

 

  1. コメント

“シビックプライド”や“まちづくり”という言葉を聞くと、すごいことのように思われがちですが、それは、それぞれの人の中に自然にあるものだと思います。だから、もっと気軽に、色々なものに興味を持っていくといいんじゃないかなと思います。そういう意味では、ぎふメディアコスモスは気軽に入りやすいし、関わりやすい場所ですよね。そういった場所も活用しながら、いろんなことに興味を持って、みんなが岐阜のまちをもっと好きになっていけたら嬉しいですね。

その他のインタビューOTHER INTERVIEW