トークイベント「花火が語る岐阜の心と未来」 |イベント|シビックプライドプレイス

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トークイベント「花火が語る岐阜の心と未来」

2024年10月27日(日)
10:00~11:30

岐阜市の夏の風物詩といえば「ぎふ長良川花火大会」。

「ぎふ長良川花火大会」を中心とした岐阜市内で打ち上げられる花火をテーマにトークイベントを開催します。

岐阜市の花火大会の歴史、花火の魅力、花火師の苦労や、花火に込められた想いを学ぶことで、岐阜市民にとっての花火の価値を考えてみませんか?

一緒に岐阜市の夏をメディコスで振り返りましょう!

花火が好きな方、秋でも花火を楽しみたい方など、ぜひご参加ください!

 
<出演>

村瀬 功さん(㈱村瀬煙火)

大正12年から続く、岐阜市で唯一花火を製造・販売する「村瀬煙火」の四代目。
80年近く長良川の花火大会に携わり、同社で製造する岐阜長良川花火は岐阜が誇る伝統工芸品である。ぎふ長良川花火大会やぎふ長良川の鵜飼の花火をはじめ、岐阜県内外で行われる花火の打ち上げを担っている。

 

岡 広樹さん(花火鑑賞士)

「花火を知的にかつ、楽しく鑑賞するための技術向上を図ることにより、もって市民レベルでの花火の普及に資すること」を目的とした試験に合格した者が認定される、花火鑑賞士の資格を持つ。季節を問わず、全国各地の花火を撮影しており、花火のフォトコンテストでも実績多数。花火を見上げ、美しいと感じている人の気持ちを写真に残すことを理念に、自身が撮影した花火の写真展開催などを通して、花火の魅力を普及している。

 

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開催概要EVENT INFORMATION

トークイベント「花火が語る岐阜の心と未来」

開催日時
2024年10月27日(日)
10:00~11:30
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス かんがえるスタジオ
参加費
無料
定員
50名(先着・要申込)
申込方法
電話、ぎふメディアコスモス1階総合案内、もしくは専用申込フォームからお申込みください。
主催
岐阜市
その他
<お問い合わせ>
ぎふメディアコスモス事業課
電話:058-265-4101
E-mail:[email protected]

掲載日:2024.10.01

レポートEVENT REPORT

変化し続ける花火の魅力とこれから

新型コロナウイルスの影響で大規模な花火大会の中止が続いていましたが、2023年に「ぎふ長良川花火大会」が開催されたことで、花火が岐阜市の夏の風物詩であることが再確認されました。

そんな岐阜市民にとって夏の風物詩である、ぎふ長良川花火大会を中心とした、岐阜市内で打ち上げられる花火をテーマに、花火の価値や意義について考える場としてトークイベントを開催しました。

今回のイベントでは、岐阜県内外で行われる花火の打ち上げを担い、岐阜市で唯一の花火製造業者である村瀬煙火四代目の村瀬功さんと、花火鑑賞士という資格を持ち、花火のフォトコンテストでも多数実績をお持ちの岡広樹さんのお二人にご登壇いただきました。

まず村瀬さんに、花火師の視点から、花火の作り方の工程や、長良川の花火大会の変遷についてお話しいただきました。

岐阜市では打ち上げられる最大の玉の大きさが、4号玉までと決められています。

(安全確保のため、花火の中心から一定距離は何もない空間でなければならない。都道府県により保安距離が異なっており、岐阜県では4号玉で半径110メートルの距離が必要。)

打ち上げられる花火の大きさが限られている中で、できる限りの様々な演出を考えているというお話をされました。また、長良川の花火は、以前は横幅200メートルまでしか上げられなかったものが、現在は横幅を600メートルに広げるなど、小さい玉しか打ち上げられない代わりに、色の変化や横幅限界まで打ち上げる工夫をすることで花火を演出しているといいます。

ほかにも、昔は手作業で直接点火する花火が主流だったのが、今は遠隔操作による電気点火という方法で花火を打ち上げるようになり、時代とともに花火の打ち上げ方も変化しているとお話しされました。

続いて、岡さんに花火鑑賞士の視点から、岐阜市の花火大会の歴史や、他の地域の花火との違いについてお話しいただきました。

岐阜市では2019年まで2週連続で行われていた花火大会が、オリンピックでの警備負担の増大やコロナ禍でのイベント開催が困難になったことと重なり中止になりました。そこで、寄付や協賛でお金を募った市民主体の「長良川鵜飼屋花火大会」や、悪疫退散と書かれた花火を事前予告なしで打ち上げる「サプライズ花火」が開催されました。花火大会が思うようにできなくても、花火の文化を継承していきたいという市民や花火師の想いが、新しい形の花火を作っていったそうです。

また、岐阜市以外の地域の花火大会についても動画を交えて紹介し、他の地域の花火を鑑賞することで岐阜市の花火の特徴を感じられるとお話しされました。

それぞれのお話を聞いた後は、お二人に共通の質問を投げかけ、今後の岐阜市の花火の在り方や展望について語っていただきました。

お二人にとっての花火の魅力は、同じ空をどんな年代の方でも楽しむことができ、花火を見ることで元気をもらえることだといいます。

そんな花火が鵜飼シーズンは毎日打ち上げられるため当たり前の存在になっていたり、長良川と金華山があるロケーションを活かした独自の花火が打ち上げられたりと、岐阜市の花火の良さについてお話しされました。

村瀬さんにとっての夢は、点火数で日本一を目指すことだそうです。玉が小さいという岐阜市の花火の特徴を活かして、他の地域には負けないような花火にしたいといいます。

岡さんは様々な地域の花火を鑑賞してきたからこそ、他の地域のように、長良川の花火大会でもグッズを販売することで、市外からの集客や知名度向上を目指してほしいとお話しされました。

イベントの終わりには、多くの感想や質問が飛び交い、岐阜市の花火について考える貴重な時間となりました。

子どもの頃から親しんできた花火の仕組みが知れて感激したという声や、金華山や岐阜城、鵜飼といった全国に誇れる素晴らしいロケーションを活かし、岐阜の形に合った花火を続けていってほしいという声が寄せられました。

 

花火はどんな年代の方でも、老若男女問わずすべての方に喜んでもらえるもの。
そんな花火のように、今回のトークイベントは10代から80代の方にイベントに参加していただきました。岐阜市の花火について参加者が考えるきっかけになったのではないでしょうか。

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