第55夜おとなの夜学 続・その時、岐阜が動いた |イベント|シビックプライドプレイス

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第55夜おとなの夜学 続・その時、岐阜が動いた

2025年9月4日(木)19:00~20:30

最新研究報告 ハルピン街から繊維問屋街まで

岐阜市の玄関口JR岐阜駅。その北側に位置するのが繊維問屋街です。この地が再開発目前となったことを機に、4人の研究者が始動。問屋街の歴史を後世に残そうと、現地を訪れ、ヒアリングを重ねて集められた研究成果からは、戦後の岐阜で力強く生き抜く人々の声が聞こえてくるようです。第47夜「その時岐阜が動いた」では伝えきれなかったことや、新たな研究からわかったことなどをメンバー全員からうかがいます。

 

ゲスト:清山 陽平さん(京都大学大学院工学研究科建築学専攻 助教)
   荒木 菜見子さん(米子工業高等専門学校総合工学科建築デザインコース 講師)
   和田 蕗さん(岐阜工業高等専門学校建築学科 助教)
   石榑 督和さん(関西学院大学建築学部 准教授)

おとなの夜学Webサイト

開催概要EVENT INFORMATION

第55夜おとなの夜学 続・その時、岐阜が動いた

おとなの夜学第11期 裏面
開催日時
2025年9月4日(木)19:00~20:30
場所
岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー
参加費
無料
定員
会場観覧:40名(定員に達したため募集終了)
Zoom観覧:500名(共に先着順)
申込方法
2025年8月4日(月)より受付開始。
おとなの夜学特設サイト:https://otonanoyagaku.net/または、中央図書館の窓口・電話にて受付
主催
岐阜市立図書館
その他
<参加資格> 中学生以上。お子様連れはご遠慮ください。
<オンライン視聴>Zoom観覧の受付は、おとなの夜学特設サイト限定です。
★ぎふメディアコスモス 、岐阜市立中央図書館の休館中は電話、窓口での受付はできません。おとなの夜学webサイトをご利用ください

掲載日:2025.08.04

レポートEVENT REPORT

「いま」しかできない歴史研究のバトンをつなぐ

 第11期の夜学が始まりました。2023年開催の第47夜『その時 岐阜が動いた』の続編として、今まさに再開発により姿を消しつつある『街』の記憶と記録、そこに生きる人たちの物語を、若き4人の研究者集団 [繊維問屋街研究体] が、それぞれの専門分野の視点から調査報告をしてくれました。

 きっかけは2022年春、岐阜駅前繊維問屋街の再開発がニュースで流れたことからはじまります。岐阜の繊維問屋街をテーマに博士論文を書き、卒業後も県外からずっとその動向を気にしていた荒木さんは「ボヤボヤしてたら町がなくなっちゃうんじゃないか」との思いから、建物や建築、都市計画など専門が異なる4人の研究者に声かけて繊維問屋街研究体は結成しました。これまでに20回以上の調査を進め、多面的に繊維問屋街の歴史を紐解いてきました。

 彼らは研究者として調査結果を論文に書くことだけに留まらず、「今、岐阜に生きる人たちのどうやって届けられるか」を大事にして活動しています。それは、この調査を通じて得た地域史は、人々が営んできた日々を土地の出来事をつなげる歴史とも言えるからです。

 例えば昔の電話帳の中に曽祖父の名前が出てきたりなど、調査をしている中で土地と家族とのつながりを実感として感じることが結構あったそう。 岐阜の繊維の話だったり、家庭のミシンとおばあちゃんの話、お母さん話など、昔のいろんな人の生活や暮らしなどの話は文化として、研究の専門関係なく、真ん中の家族と、駅前の都市空間がつながる結束点である。というのが重要なポイントと思っているそうです。

 戦後日本人が立ち上がっていくプロセスでは、一つ一つの小さな家族の小さな営みが集まり、家庭の規模、生業、小さな収入、そういったものを一個一個積み上げていった結果として、その産業が日本を成長させたのではないでしょうか。この小さな家族単位の頑張りの根源、その礎の上に今、この岐阜市があるのかもしれません。繊維問屋街をぜひ訪れてみたくなる一夜でした。

おとなの夜学第55夜会場写真

 おとなの夜学ホームページにてイベントの様子を記録した動画が見られます。気になる方はぜひ動画をチェックしてみてくださいね。
おとなの夜Youtubeページ(別のページに移動します)

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