第46夜 「鮎鮨、どうすか家康」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第46夜 「鮎鮨、どうすか家康」

2023年3月8日(水)19:00~20:30

徳川家康が食べた鮎熟れ鮨は本当に美味しかったのか?

2023年スタートした大河ドラマにちなみ、徳川家康と岐阜を深く結び付けるものとしての“美濃の鮎鮨”を追います。延喜式の記述から始まり室町時代、そして江戸時代と権力者の間で重用された“鮎鮨”。大坂夏の陣の帰りに岐阜に寄った家康親子が長良川の鮎を食したことをきっかけに江戸幕府へ献上し続けたという伝承を軸に、当時と今での“鮎の熟れ鮨”を徹底比較。著書「ぎふのすし」で知られる研究者の日比野光敏氏と、鮎熟れ鮨のイノベーター・五代目泉善七氏と共に「あれは本当に美味しかったのか?」を検証します!

 

ゲスト:平工 顕太郎さん(長良川漁船『結の丸』船長)
   日比野 光敏さん(郷土料理研究家)
※諸事情により出演者が変更となりました

おとなの夜学Webサイト

<ご注意>2/6〜2/10まで岐阜市立中央図書館の臨時休館します。この期間中はおとなの夜学特設サイトから直接お申込みください

開催概要EVENT INFORMATION

第46夜 「鮎鮨、どうすか家康」

おとなの夜学第8期後編チラシ裏
開催日時
2023年3月8日(水)19:00~20:30
場所
岐阜市立中央図書館 シビックプライドライブラリー
(岐阜市司町40-5 みんなの森 ぎふメディアコスモス2階)
参加費
無料
定員
会場35名/Zoom視聴500名
申込方法
2月8日(水)より受付開始。
おとなの夜学特設サイト:https://otonanoyagaku.net/または、中央図書館の窓口・電話にて受付
★2/6〜2/10まで中央図書館は蔵書点検のため休館します。休館中はおとなの夜学特設サイトからお申込ください
主催
岐阜市立図書館
その他
<参加資格> 中学生以上。お子様連れはご遠慮ください。
<会場について> 新型コロナウイルス感染拡大予防の為、会場の定員を35名にさせていただきます。
<オンライン視聴について>
※PC・スマホ・タブレットなどを使用し、ご自宅などで視聴していただきます。
※テレビ会議システムZoomを用いたオンライン配信を行います。当日オンライン配信URLをメールでお送りします。
※通知メールが不着だった場合、ご視聴頂けない場合がございますので必ず有効かつご確認可能なメールアドレスをお知らせください。
※Zoom視聴環境のない方はご参加できません。またZoom視聴環境に関するお問い合わせにもお応えできませんので、ご了承ください。

掲載日:2023.02.01

レポートEVENT REPORT

「鮎熟れ鮨」から見える移り変わり

 知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。第8期4回目を令和5年3月8日に開催しました。
岐阜市内を通る「御鮨街道」は尾張藩が長良川・小瀬の鵜飼で獲った鮎を熟れ鮨に加工し徳川幕府に献上した道のり。徳川家康がその味に惚れ込み毎年お取り寄せしてきたその味の秘密に、漁師と研究家が迫ります。 

おとなの夜学第46夜会場写真01
 
「熟れ鮨」とは魚をご飯に漬けて乳酸発酵させたもの。はじめに川漁師の平工さんに鮎熟れ鮨の作り方について解説していただきました。
 産卵間近の秋の錆鮎を塩漬にし、塩抜きした後内臓を取除いて腹に炊いたご飯を入れて樽に敷き詰めます。その上にさらに水で濡らしたご飯で覆います。これを約30日間重石にかけて発酵させると出来上がりです。家ごとに道具の形、塩抜きの塩梅が異なり、平工さんも試行錯誤しているそう。この鮎の熟れ鮨、今は冬に30日かけて作りますが、江戸時代は夏に5日間で作っていたそうです。

おとなの夜学第46夜会場写真02

 続いて郷土料理研究家の日比野さんが「すし」の歴史を紐解きます。「すし」は東南アジア発祥とされ、日本に渡ってきたのは700年頃。元は保存を目的とした調理法を指し、発酵に使った米は捨て魚だけ食べていたそうです。
 江戸期の鮎熟れ鮨の製法は岐阜市歴史博物館所蔵の「長良川鮎鮨図」に描かれています。絵を見ていくと作り方は現在とほとんど同じでした。昔と現代との違い、それは熟れ鮨を作る時期と期間のようです。

おとなの夜学第46夜会場写真02

 家康の時代と今とでは、気候、環境、食材の鮎や米の時期、味付け、そして「美味しい」と感じる価値観が異なります。鮎熟れ鮨は岐阜の夏の味として「美味しい」と思っていたからこそ、江戸幕府が続いていた300年間ずっと献上され続けてていたのではないか?漁師と研究家の推理は尽きず、続きは次にとすることで一旦閉幕しました。

※諸事情により出演者が変更となりました

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