トークイベント「記憶から地域を見る」 |イベント|シビックプライドプレイス

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トークイベント「記憶から地域を見る」

2021年10月2日(土)
13:30-15:00

このまちはどんな人が暮らす、どんなまちなのでしょうか。「日常記憶地図」では地図を通して、一人一人の日常の中にあるまちの記憶を連鎖的に呼び起こし、その記憶から地域を見ることができます。各地の事例を交えながら「日常記憶地図」の持つ力について語ります。

【日常記憶地図とは】
普段意識することのない場所の記憶や風景を想起することで、当時の日常を俯瞰することのできるメソッド。2013年にサトウアヤコさんが考案した。1人でも家族同士でも実施することができるが、同じエリアで重ね合わせるとその土地の特性や時間の流れも見出すことができる

【講師】サトウ アヤコ 氏
 大阪生まれ。建築・情報工学を学び、対話やリサーチを主としたコンセプトデザインなどを行う。2010 年から「mogu book」、「カード・ダイアローグ」、「本棚旅行」、「マイクロ・ストーリー」など複数のプロジェクトを継続しながら、言語化のプロセスや媒介的なコミュニケーションについて探求している。東京都現代美術館 MOTサテライト2019「ひろがる地図」(2019)、鳥取藝住実行委員会連続講座「サトウアヤコ「日常記憶地図」子どもの頃の場所と風景を思い出す」(2019)、長野県立美術館「美術館のある街・記憶・風景「日常記憶地図」で見る50年」(2021)

開催概要EVENT INFORMATION

トークイベント「記憶から地域を見る」

開催日時
2021年10月2日(土)
13:30-15:00
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス ドキドキテラス
参加費
無料
定員
50名(Zoom500名)
申込方法
下記申込フォームか電話、E-mail、もしくはぎふメディアコスモス総合案内に下記情報を添えて申し込みください
1.お名前 2.電話番号またはE-mailアドレス 3.会場かZoomか
主催
岐阜市
その他
下の申込フォームから申し込みいただく際に、会場で観覧するかオンライン(Zoom)で視聴するか記載してください

掲載日:2021.09.08

レポートEVENT REPORT

私たちの日常がシビックプライドになる?

「記憶から地域を見る-日常記憶地図」を実施しました。

さて「日常記憶地図」とは普段意識することのない場所の記憶や風景を想起することで、当時の日常を俯瞰することのできるメソッドとして、サトウアヤコさんという方が考案されました。そのサトウアヤコさんをお招きし、去る10月2日にトーク、3日にワークショップを行いました。

トークでは半分以上の方がZoomでの参加ということになり、コロナ時代の新しいイベントの在り方が定着してきたような気がします。ワークショップには岐阜市内にルーツを持つ10名の方にご参加いただき、かつて住んでいた地域の地図を基に、よく行った場所や通った道、当時の習慣や思い出など日常の記憶を書き起こしていきました。

最後にはみなさんが地図上に書き起こした記憶の一部をみんなの前で発表しました。参加者は年代も幅広く、80代の方の岐阜のまちで過ごした記憶を20代の方もとても興味深く耳を傾けていました。かつて地域の社交場でもあった銭湯や、映画を観た後に立ち寄った音楽喫茶。叔母に連れられて行った百貨店屋上の遊園地…。それぞれの記憶が参加者から生き生きと、確かなリアリティをもって語られました。

岐阜にはシビックプライドになりうる歴史や風景がたくさんあります。長良橋から望む金華山と長良川は私たちの宝物です。しかし、決してみんなが誇るようなものではない、友達とよく遊んだ空き地やザリガニを捕まえた用水路、不愛想なおじいさんのいる駄菓子屋さんや、初めてデートしたファミレス。そんなひとつひとつが私たちの記憶の中にあって、小さいけれど確かな地元への愛着につながっているのではないかと感じました。

日常記憶地図

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