第28夜「岐阜市はあまねく川である!? ~鮎だけじゃない、水の生き物と岐阜の暮らし~」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第28夜「岐阜市はあまねく川である!? ~鮎だけじゃない、水の生き物と岐阜の暮らし~」

2019年3月13日(水)

おとなの夜学は、
「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。

今回のテーマは「鮎だけじゃない、長良川」

ゲスト

向井 貴彦(岐阜大学地域科学部准教授)
平工 顕太郎(長良川漁船『結の丸』船長)

開催概要EVENT INFORMATION

第28夜「岐阜市はあまねく川である!? ~鮎だけじゃない、水の生き物と岐阜の暮らし~」

開催日時
2019年3月13日(水)
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス
主催
岐阜市立図書館

掲載日:2021.02.17

レポートEVENT REPORT

20190313おとなの夜学の様子3月13日に今年度最後のおとなの夜学を開催しました。
テーマは『岐阜市はあまねく川である!? 〜鮎だけじゃない、水の生き物と岐阜の暮らし〜』です。
ゲストは岐阜大学地域科学部で准教授をつとめる向井貴彦さんと、長良川で漁師をされている平工顕太郎さん。
岐阜市をくまなく調査した魚類の専門家と、鮎だけじゃない多様な漁に挑戦する長良川漁師のクロストークです

まず、向井さんから長良川周辺の今と昔の環境についてお話しいただきました。
川というのは単純に1本の川の流れを指すものではありません。
長良川本流の環境だけを保全してもそこに住む魚を守ることにはならず、
周辺の水田や湿地も含めて守ることが必要です。
川を「線」ではなくて支流も含めた「面」で考えなくてはいけない、という新たな視点が示されました。

また、魚はそこにいること、存在そのものが価値なのだと平工さんはおっしゃいます。
岐阜と言えば鮎ですが、川に鮎だけがいればいいということはなく、
たくさんの魚、水産資源がかかわりあって川は成り立っています。
100種の魚のうち1種だけ数が多く、ほかが少なくては生物が多様に存在しているとは言えません。
舟のある暮らしの豊かさについて、そして漁師だからこそ知りえる鮎以外の漁や川の多様性について語ってくださいました。
岐阜の豊かさとは何であるのか、川とともにある暮らしの意味について改めて考えさせられる時間となりました。

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