第27夜「人生は一本の線 ~篠田桃紅と岐阜~」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第27夜「人生は一本の線 ~篠田桃紅と岐阜~」

2019年2月13日(水)

おとなの夜学は、
「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。

今回のテーマは、「桃紅の生き方」

ゲスト

宮崎 香里(関市立篠田桃紅美術空間/岐阜現代美術館 学芸員)
鷲見 栄児(デザイナー/Design Water代表)

開催概要EVENT INFORMATION

第27夜「人生は一本の線 ~篠田桃紅と岐阜~」

開催日時
2019年2月13日(水)
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス
主催
岐阜市立図書館

掲載日:2021.02.17

レポートEVENT REPORT

20190213おとなの夜学の様子2月13日に開催したおとなの夜学。
テーマは人生は一本の線 〜篠田桃紅と岐阜〜です。
岐阜現代美術館や関市立篠田桃紅美術館の学芸員をつとめ、郷土作家の調査研究に関わっておられる宮崎香里さんと、
デザイナーの鷲見栄児さんをゲストにお迎えしました。

1913年に大連で生まれた桃紅さんは父親が岐阜・芥見の人であったため、幼いころから岐阜のものに囲まれて育ちました。
岐阜をこころのふるさとのように感じ、いつかひとところに自分の作品を集めるならば、
その場所は岐阜だという思いでいたそうです。
23歳の時、家を出て書の世界に入った桃紅さんは、
表現としての書を志し、「線」の美しさを追求してゆきます。
そして自分の作品を「書」としてとらえられたくない、という思いから、
「読めない人がいるところにいきたい」と1956年に渡米、帰国後、画家として日本でもその名を知られるようになっていきました。
一度描いたら塗り重ねることができない、
コントロールできない、
「墨」と向き合ってきた桃紅はいつも作品を生み出しているのではない、
「墨に書かされているのだ」というそうです。
仕事にこれを選んだ以上は、毎日やるのだ、「今日は気が向かない」とかそんな理由でやらないのは「遊び」なのだ、といい、
現在も日々作品を作り出しているそうです。
御年105歳。
凜としているけど柔らかい、内に秘めた情熱を持つ篠田桃紅さんから、
まるで息をするように生み出される作品の数々の力の源流を垣間見て、参加者も皆、深く感銘を受けておられました。

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