第25夜「長良の川原に白キツネが舞う ~岐阜地芝居と傀儡子の中世近世考~」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第25夜「長良の川原に白キツネが舞う ~岐阜地芝居と傀儡子の中世近世考~」

2018年12月19日(水)

おとなの夜学は、
「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。
今回のテーマは「長良の川原に白キツネが舞う」

ゲスト

小野崎 隆賢(鳳川伎連事務局長/岐阜伎芸学校事務局長)
小林 昌廣(情報科学芸術大学院教授)

開催概要EVENT INFORMATION

第25夜「長良の川原に白キツネが舞う ~岐阜地芝居と傀儡子の中世近世考~」

開催日時
2018年12月19日(水)
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス
主催
岐阜市立図書館

掲載日:2021.02.17

レポートEVENT REPORT

20181219大人の夜学の様子12月19日、第5回おとなの夜学を開催しました。
テーマは長良の川原に白キツネが舞う-岐阜地芝居と傀儡師の中世近世考-。
お座敷や地歌舞伎での囃子方、岐阜舞子の育成や長良川遊びなど遊宴文化の研究、再生に取り組んでおられる小野崎隆賢さんと、
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授の小林昌廣さんをゲストにお迎えしました。

最初に見せていただいたのは岐阜に現存する黒式尉と白式尉という二つのお面の写真。
岐阜の東伝寺で活動していた岐阜座という演劇一座の芝居で人形浄瑠璃に使用されていたものです。
当時、支配頭の宅平が率いる一座が各地を放浪して芸をしていました。
この宅平が延宝4年、興行を始めたのが東伝寺人形浄瑠璃の初めで、記録に残る美濃の最古のものだといわれています。
その巧妙な演技は岐阜の名物となり、
「岐阜座の芝居を見ると夏病みをしない」とも言われました。
岐阜座で使用されていた人形の一部は、今も一宮で大切に保管されているのだそうです。  
あらゆる芸能史に通じているといわれている小林さんによると、
人形というのは私たちの姿を模したもので、人間の身代わりとして扱われてきました。
また、神も人間の形をとって表現したことから、人形を神としても崇められ祭礼の山車や傀儡廻しの操りにも使用されるようになったそうです。
小野崎さんも芸能というのは神のためにあるもので、お客はいつも神一人なのだとおっしゃいます。
奥深く、かみしめるほどに味が出る芸の世界に魅了された一夜でした。

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