第38夜「奈良の大仏の仏師・日野金丸とは誰なのか? ~東大寺縁起・護国之寺縁起から探る~」 |イベント|シビックプライドプレイス

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第38夜「奈良の大仏の仏師・日野金丸とは誰なのか? ~東大寺縁起・護国之寺縁起から探る~」

2021年1月27日(水)

おとなの夜学は、「岐阜にいるのに知らなかった岐阜を知る」をコンセプトにした、おとなのための学びの時間。
毎回、岐阜の地域文化に精通した“その道の第一人者”によるお話が繰り広げられます。
今回のテーマは「岐阜市唯一の国宝『金銅獅子唐草文鉢』の伝説に迫る!」

ゲスト

廣瀬 良倫(護国之寺の次期住職)
小野 賢悟(木曽三川フォーラム会長 岐阜学会 副会長)

 

開催概要EVENT INFORMATION

第38夜「奈良の大仏の仏師・日野金丸とは誰なのか? ~東大寺縁起・護国之寺縁起から探る~」

開催日時
2021年1月27日(水)
場所
みんなの森 ぎふメディアコスモス 2階
岐阜市立中央図書館
シビックプライドライブラリー
主催
岐阜市立図書館

掲載日:2021.03.04

レポートEVENT REPORT

知らなかった岐阜を知る「みんなの図書館 おとなの夜学」。
第6期の3回目が令和3年1月27日に行われました。

今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため会場観覧人数を少なくし、代わりにオンライン会議システムZoomからの観覧もできるようにしました。
Zoomでは県外からの参加もあり、岐阜への関心が広まっているのは嬉しいですね。

今回のテーマは「岐阜市唯一の国宝、金銅獅子唐草文鉢の伝説」。
奈良の東大寺で多くの人に親しまれてきた「奈良の大仏さま」。
身の丈15メートルともいわれるこの本尊、だれが、どのようにつくったのでしょうか。
ゲストおふたりのそれぞれの立場から、日野金丸(ひのきんまろ)という人物について検証が行われました。
この大仏は奈良時代、聖武天皇が国中公麻呂という仏師に作らせたものであるとされています。
日野金丸はこの国中公麻呂ではないかというのが、郷土研究家の小野さんの見解。
古地図などの資料を示しながらお話しくださいました。

一方廣瀬さんは護国之寺につたわる絵巻、「護国之寺縁起」から、金丸の伝説を読み解きます。
聖武天皇の使者は美濃国雄総で日野金丸という子どもに出会い、夢のお告げで仏師として奈良へ連れて帰ることになりました。
そこで大仏の建立の責任者として活躍した金丸は褒美として大仏に供えた鉢を岐阜に持ち帰ります。
これが岐阜市唯一の国宝、金銅獅子唐草文鉢だといわれているのです。
日野金丸という人物の正体について、それぞれの語るストーリーに魅了された一夜でした。

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