2021.10.18
自然に学び、歴史を展く、文化に遊ぶ「メディコス編集講座」第3回
経験者も初心者も、編集を一から学びなおす「メディコス編集講座」。
早くも第3回となる今回は基礎編の最終回です。
緊急事態宣言などの影響により、これまでオンライン出演だった講師の太田さんが、満を持してメディアコスモスに登場。講師の熱き想いを受講生がたじろぎながらも生身で受け止める、という本来の形がようやく整いました。
今回も第2回開催後に課された編集トレーニング(編トレ)の振り返りからスタート。
編トレの一つは、多様な役になりきって文体を変える「文章の着替えとっかえひっかえ」。味気の無い事実を並べただけの文章を、「恋人とのデートで相手を楽しませるように」や「子どもにわかるような表現で」という感じにモードを切り替えて表現するトレーニングです。
自分とは別の役で表現することは一見難しそうですが、憑依させるように役になりきることで、恥ずかしさは薄れ、自分なら使わない言葉も選択できるなど、表現の自由が得られるとのこと。様々なモードを身に着けることで、文章作成のスピードアップや表現の多様性を生み出すことに繋がります。他人(作家など)の文体や語りの調子を積極的に真似すると良いそうです。
ポストイットを使った編集ワークショップでは、情報(記憶)の収集・取捨選択・構造化・関係の発見といった情報編集における自分のクセを自覚しながら、基本的なスキルを身に付ける体験ができました。
後半では、すぐに使える編集のヒントや、コラムを書くためのポイントが披露されました。
コラムの発信方法の一つにブログがありますが、ブログにも様々な“型”があるとのこと。個人知から共同知へと繋ぐ「日記型」、記者の様な視点で速報性や多様性を持った「レポート型」、歴史・文化をまとめる「アーカイブ型」など、それぞれに特性があり、伝える対象やタイミングで使い分けが必要です。そしてなによりブログ型メディアの命は“継続性”。とにかく続けることを前提として、無理のないスタイルを決めることが大切とのことでした。
今回で基礎編を終え、全6回の講座も折り返し地点となりました。
この先は編トレも応用編に突入し、受講生によるコラムの執筆がスタートします。
これまでの基礎編で学んだ編集の“型”をうまく使いながら、「自然に学ぶ・歴史を展く・文化に遊ぶ」の3つの視点で、岐阜のコンテンツを編集していただきます。
次回のリアル講座は、12月11日(土)。
岐阜市の語り部をゲストに招いてのインタビュー術実践などなど、まさに応用編です。
メディコス編集講座の詳細は下記リンクからご覧ください。
岐阜を編み、岐阜を集める「メディコス編集講座」